街がビシャビシャ濡れる夜までは
たしかに声で溢れていた
今ではおよそ耐え難いくらいの
静けさたちがここにいた
不寝な心ばかり強くなる
わたしに愛をくださいな
一刀重ねて弾ける放物線美しくなってどうしようもない
真っ赤な笛の音はしゃぐ子供たち
遠くの方へ行くようだ
にわかに雨が降り出すみたいに
通り過ぎて消えていった
驚に揺れる街の灯りを抱え
どうやらとても暖かく
なぜだか嫌に静かでうるさい
心満たしてよ
それはつかの間の恋心
明日になったら越える灯りを消してよ
つまらないことばかり知らずのまにまに気が触れて
適当な言葉がよどむまま
夜の底へ行く列車に乗りましょう
いけないと知りながら
愛されたいのはあなただけ
街がビシャビシャ濡れる夜までは
たしかに声で溢れていた
今ではおよそ耐え難いくらいの
静けさたちがここにいた
魚が揺れる雨に彩られ
どうやらとても暖かく
なぜだか嫌に静かでうるさい
心満たしてよ
それは出たらめな恋模様
明日になったら越える灯りを消してよ
つまらないことばかり知らずのまにまに気が触れて
適当な言葉がよどむまま
夜の底へ行く列車に乗りましょう
いけないと知りながら
愛されたいのはあなただけ
雨降って溺れる街角で
確かなことなど何にもなくなって
くだらないことばかり知らずのまにまに積み上げて
落とせその腕の荷物をさ
夜へ沈むには邪魔になるだけだろう
いけないと知りながら
愛されたいのはあなただけ