- cifra
まるくみひらいためとけっしてしずまないたいよう
ぼくのゆくさきをそうぞうしてみる
とおのくあめのうれいをもうかおるなつのにおいに
たくしてぼくはなつにつつまれてく
あさもやをかけぬけてきたみちは
とおくはるかつづくそれはうみのように
なにもかもをのみこむ
めもくらむほどのたいようはぼくらを
ようしゃなくてらしつづけ
やがてかっしょくのはだになる
ふれるゆびをほどくのはまだはやいみたい
ぎこちなしののこるかいわをしたりして
ふいにきづきゆうひをみてきみはなにをおもう
なみのざわめきかぜのささやき
ほってたほほにしずみこむ
まるくみひらいためとけっしてしずまないたいよう
ぼくのゆくさきをそうぞうしてみる
とおのくあめのうれいをもうかおるなつのにおいに
たくしてぼくはなつにつつまれてく
ながくのびるそのかげにしずかにきすして
やがてしだいにおとずれるだろう
まんてんのほしぞらをまつ
ゆうなぎはときとしてむねをうつこどうや
かすかなこきゅうでさえ
このみみにとどかせる
かんたんなことばにだってためらいながらのこえ
かくしんにせまることばとはふれないし
もどかしさにおしだまってぼくはなにをおもう
すぎたあのなつこれからのなつ
ふたりをてらすつきあかり
いったいぼくらの未来は
どんくらいのすぱんでもって
からんでんだ?なんてそうぞうしてみる
このなつにうまれるこいが
えいえんのじかんとなって
ふたりのうちにいろをそえられたらいい
すこしつめたいみずをすくいました
なみだににたあじにきづくぼくは
よみがえるきおくにだってなんのていこうもいだかない
きせつはまわるきせつはまわる
おなじすなのうえ
かるくながしてちゃったこえもいつだって
きいていたいよ
すなおなおもいがのうりをよぎる
ありふれるこいのげんけいもかたちをかえてくように
ふたりのこいはなつにつつまれてく
ちいさなこいよいつしかはなになれ