あのひとはいつもながいかげをつれ
むこうをながめてはきえるけれどふしぎにはおもわなかった
かえりみちぼくのうしろについてくるながいかげはあのひととおなじはなれられなくて
きこえますか?こころのおくのひつうなさけび
いつのごろかぼくがぼくでなくなったこのくるしみを
そしてあのときのあのけしきにとけてしまおう
むげんにひろがってくあのせかいがすべて
もしもこのつぎにうまれかわることがあるなら
あのひとのかげに
なりたい
あのひとがきてくれなくなってから
まもなくぼくもきえてしまおうとおもってたかぜのつよいひ
もうすこしまってみようか?それともそろそろかえりみちをあるこうか
からすがないてる
すべてのいろのみこむんでいくよるがきらいだ
そしてあさをいつもどおりむかえてきょうもくりかえす
そして
あのときのあのけしきにとけてしまおう
むげんにひろがってくあのせかいがすべて
もしもこのつぎにうまれかわることがあるなら
あのひとの
だからぼくはいますこしだけどちかづけたかな
まだこころのおくではこわがっているけれど
いつもすきとおるもうひとりくろいかげをしょうって
さあまたふみだそう