しがつおわりのあめはこの
みをちらしふきすさぶよ
まちをみおろすこのおか
でもういくつのはるをみて
いくつえがおをいくつなみだをきざみこめただろうか
かわりゆくことはひつぜんとざんこくをともないながら
いのちもやしあすのそらをにらむ
ゆらいでゆらいでさいごのかぜのなかで
たしかにめばえた
きおくをしずかにしずか
にそらへとながしていく
まだみぬきみのために
しがつおわりのあめ
はつめたくこころえぐりだす
にどとおなじ\"いま\"をいきられないように
こうかいといういたむおもいをあたえられたのだろう
ゆらいでゆらいでさいごのかぜのなかで
たしかにめばえた
きおくをしずかにしずかにそらへとながしていく
まだみぬきみのために
さくらまいちるおもいでのばめんに
たちどまったままそれでもきせつはながれていく
あいたくてあいたくてさくらのおかでいまも
まちつづけている
あなたのまよいがいたみ
がいつかみをむすぶように
はなびらちらすなみだ
ゆらいでゆらいでさいごのかぜのなかで
きおくよえいえんに
さくらまいちるおもいでのばめんに
たちどまったまま
それでもきせつはながれていく
しがつおわりのあめ
はやさしくこころつつみこむ