さくらがさくことが
しあわせなことではないのです
またはるがきたねと
いいあえることこそがしあわせなのです
ねえずっとぼくのとなりをあるいてくれませんか
こころをさわることができたら
ことばなんかいらなかったのかも
こころをさわることが
できたらメロディーもいらなかったのかも
むずかしいことばとかふくざつなメロディーをずっと
さがしてはみつけたあげく
きみにつたえたいおもいはいつでもたんじゅんなものでした
ぼくには
さくらがさくことがしあわせなことではないのです
またはるがきたねといいあえることこそがしあわせなのです
ねえずっとぼくのとなりをあるいてくれませんか
あらをさがせばあらがみつかる
このせかいはたんじゅんめいかいだ
はなをさがせばはながみつかる
このせかいはやはりたんじゅんめいかいだ
このまえむきさにきみを
まきこんですすむことをきめた
はずかしいがってるうちに
またもやひがくれてゆく
このけんにおいてはゆっくりしてられない
つきとほし以外は
すべてにんげんがともすあかり
ねむってしまうのが
もったいないくらいのよるがあるのです
そのかぼそいゆびの
ささくれまでもいとおしいほど
ぼくがもし
かれそうなときにはきすのあめをふらせてください
それだけでおそらくぼくのそらはあおくなるのです
さくらがさくことがしあわせなことではないのです
またはるがきたねといいあえることこそがしあわせなのです
ねえずっとぼくのとなりをあるいてくれませんか